そんな時に当時お付き合いしていた女性に赤ちゃんができました。デキ婚ってやつですね。卒業して丁度一年くらいでしょうか、26歳の時でした。経済的にも不安がありましたが、奥様のお父さんお母さんにサポートしていただき、新居まで用意して頂きました。なんとありがたい事か。そのありがたい気持ちに当時はまだ気がついていないようでした。

結婚式も無事に挙げられ、それも全て奥様のお父さんの段取りであっという間に決めて頂きました。当日も盛大に大成功といった感じです。本当に何から何まで準備して頂きその感謝は今やっと心からできます。

なぜそうかと申しますと、当時、自分自身の感謝の気持ちが全く足りなかったという事です。

恥ずかしながら、当時は自分にできない事を人にやってもらった時は、感謝するという事が出来てませんでした。

「ありがとう」と素直に感謝するという単純な事が出来ないと絶対にトラブルを自分で招いて来ます。

人間は一人で生きておらず必ず何かと関わって生きてるはずです。人と人、動物、植物、太陽や月といった星々、空気、水など、微生物もそうです。見えなくてもそこに関係性は生まれています。

感謝とはそういった全ての自分を取り巻く環境に敬意を示し謙虚である心を持たせてくれます。

当時は自分のプライドが高くそんなの何年かすればいっぱい稼いでもっと広いとこに引っ越すぞなんて思ってたわけで、それはそれは貧しい心でした。

なので自分がこれから苦労して気がついていくようになりますが、その気持ちにちゃんと理解するにはその後20年くらいかかります。

続く