当時長女を授かり新居にて新生活を初めて慣れない事ばかりでした。その頃には実家に見切りをつけて飛び出して、他の医院でバイトという形でお世話になってましたが、なんせ教科書ばかり読んでたものですから頭でっかちで扱いづらかったと思います。そんな中僕には大きな問題がありました。「酔うとタチが悪い」そうです。酒乱の気がありました。とにかくお酒を浴びるように飲むので、記憶が無いなどしょっちゅうでした。二日酔いで仕事に行く事も多かったと思います。その時の妻のご両親には散々指摘をして頂いてましたが、自分自身はそんなに酷いと思っていない。気が付いて無い状況です。本当にタチが悪く直接暴力は振るわずとも暴言やら物に当たるという最低な人間でした。なぜそうなるのかはずっと後からわかるのですが、潜在意識の中に「怒りを肯定する」とインプットされている状態です。これを剥がすのは奇跡に近いものですが、そうならないように断酒という選択肢を取る方が多いと思います。大きな失敗は酒を飲んだ時で、次の日もモヤモヤして機嫌が悪いやら自己嫌悪やら精神面ではブレブレです。なんとか周りも我慢してましたが、それはもう腫れ物を触る扱いです。どれだけ人に迷惑をかけたでしょうか。

酒乱の人は常に「怒る」チャンスを探しています。相手に対してこれだったら絶対自分の方が正しいという視点から入ってしまいます。潜在意識では常に怒りたいので、酒が入るとそれが緩んで出ます。酒乱を治すには、酒を断つか、その潜在意識に自分が気がついて「怒りを肯定しない」と理解するかどちらかだと思います。前者は酒を飲まずとも潜在意識では常に怒りたい事は変わりません。後者は根本の解決なので酒を飲んでも暴れなくなりますが、後者の方が難しくなると思います。私は両方ともやりましたが、断酒しても怒りは消えませんでした。奇跡的に意識が変わり後者も体験できたという結果、酒を飲んでも暴れなくなりました。恥ずかしながらそういった人生も歩んでおります。「自分が絶対に正しいから俺の言うことを聞け」というのは本人の視点からしか見ていない妄想に過ぎないということです。それぞれの関わりがある中で自分の視点ほど当てにならない、いい加減なものは無いと自分でしっかり落とし込む事が大切だと今は感じて生きてます。なかなか難しいですが😓